賃貸住宅の家賃交渉

現在賃貸住宅に住んでいる人は、ずっと家賃を払い続けて暮らしていると思います。もちろん当たり前のことなのですが、現在の家賃は適正価格であるかを考えたことがあるでしょうか。人によっては、知らない間に適正価格よりも高い家賃を払い続けていたということもあり得るそうです。家賃は、基本的には新築のときが一番高い状態であり、経年によって減価していくと言えます。どれだけ減価していくかは、立地や物件の種類によって違いますが、年間1%ずつと見ておけば問題ないようです。例えば新築のときに家賃20万円だった場合は、10年経つと18万円、20年後には16万円と下がっていくのです。景気が悪化した場合や、周辺物件の空室が増加したという場合には、さらに値段が下がるケースも見られます。家賃の適正な価格が分からないという場合は、レントロールを確認しましょう。レントロールとは、家賃表とも言われるものであり、該当するアパートに入居した人たちが、どの時期に、いくらの家賃で入居したのかを知ることができます。例えば新築時から10万円の家賃を払い続けている人と、途中で入居して8万円の家賃を払い続けている人とで、入居している長さによって払う家賃が変わるということがあるのです。適正ではないと感じたときには、更新時期に家賃交渉を行ってみるのもひとつの手です。一般的には2年に1度のペースで更新を行います。その際には周辺の賃料相場を調べておいて、資料として説明できるようにしておきましょう。大家さんの立場からしても、新しく入居者を探して手続きを行うよりは、今住んでいる人の家賃を少し下げて住み続けてもらう方が楽という場合も多いようです。あくまで相談という形で交渉してみましょう。